FOR FUTURE
未来への挑戦
_CHAPTER 01
UNIVERSE
宇宙
なぜ、タムロンは宇宙にトライするのか?
タムロンの製品は、独自の発想と磨き抜かれた技術によって生み出されています。そこには課題に挑み、仲間と知恵を重ねながら新しい答えをつくり出す開発の姿があります。本ページでは、そんな開発事例をピックアップ。モノづくりの最前線で積み重ねられた努力や成果を通じて、タムロンの挑戦心と未来を切り拓く力を感じてください。
宇宙には可能性がある
世界各国の宇宙機関だけではなく、民間企業の活動も活況な宇宙というフィールド。 しかし宇宙空間で人が自由に活動することへのハードルは依然として高い。
EXTREME
ENVIRONMENT
環境
放射線・極端な温度差
打上げ時の振動衝撃
NO
SECOND CHANCE
一発勝負
一度飛び立ったら修理不可
地上での可能な限りの
仮説検証実施
STRICT
CONSTRAINTS
厳格な制約
重量・サイズ・
消費電力に制約
限られた打上げ機会
タムロンは、長年培ってきた光学設計やモノづくりのノウハウを生かし、
様々な社会課題の解決に向けた製品開発に取り組んできました。
総合光学メーカーとして積み重ねてきた技術が、宇宙という新たなフィールドでも価値を発揮できる――
その可能性を信じて、果敢にチャレンジを続けています。
ここでは、タムロンが宇宙をフィールドに挑戦した事例をご紹介します。
CHALLENGE_01
宇宙に耐えられるレンズを
-宇宙環境対応レンズユニット-
宇宙空間は真空、放射線、激しい温度変化など、あらゆる面でレンズにとって過酷な環境です。さらにロケット打上げ時には強い衝撃に耐える必要があります。タムロンは、産業用や車載用レンズで培った高信頼技術を応用し、こうした極限条件下でも安定して性能を発揮できる光学系の開発に挑戦しました。
衛星打上げでは、わずか1gでも軽くしたいという要求がある中、真空・衝撃・放射線に耐える設計と、小型・軽量化の両立を追求。限られたスペースと重量制約の中で、高い光学性能と信頼性を両立する設計を実現しました。
次代の宇宙ミッションを支えるレンズへ
こうして開発されたレンズは、国際的な宇宙ミッションにも採用されました。タムロンの技術は、人類がこれまで見たことのない視界をとらえる“宇宙の眼”として、社会課題の解決や新たな観測・通信技術の発展に貢献していきます。
CHALLENGE_02
宇宙空間での光通信の実現
ー光衛星通信用レンズモジュールー
光は撮影だけでなく、通信にも利用できます。
高速大容量通信を可能にする「光衛星通信」は、次世代インフラを支える技術として世界的に注目を集めています。タムロンは、これまで培ってきた光学設計とアクチュエータ技術をもとに、国の研究機関と共同で宇宙空間での光通信を実現するレンズモジュールを開発しました。ズームレンズで培った精密なレンズ駆動技術を応用し、通信性能を高めながら小型化を実現。限られたスペースで高効率な光伝送を可能にする世界初のレンズモジュールを完成させました。
光の可能性を、通信の未来へ
この技術により、従来の電波通信に比べてはるかに高速・大容量の通信が期待されます。撮影用レンズのイメージを超え、タムロンは衛星通信という新たな産業領域へ。Beyond 5G/6G時代に向け、光の力で世界をつなぐ技術革新に挑み続けます。