_INTERVIEW
新たな領域に踏み出す
交換レンズの機構設計を追求する。
技術職
機構設計
2019年 キャリア入社
理工学研究科 機械工学専攻 修了
WHY?
なぜタムロンに?
自分が携わった製品を実際に見られる
BtoCメーカーを志望して。
新卒で入社したエアコンの部品メーカーでは約5年間、設計に携わっていました。しかしBtoB企業であったため、自分が携わった製品を実際に目にする機会が少なく、次第に物足りなさを感じるようになりました。そこで30歳を前にキャリアを見直し、「メーカー・機械設計系・BtoC」を軸に転職を検討し始めました。その頃、趣味でカメラを始めており、カメラそのものに興味があったことから、まずはカメラメーカーを探しました。そんな中で目に留まったのが、タムロンの求人でした。私自身、タムロンのレンズを所有しており、コストパフォーマンスや小型で軽量など各種スペックが優れている点に魅力を感じていました。迷いなく応募し、面接では入社後の業務内容や使用するシステム等を詳しく聞き、今までの自分の経験が活かせると感じ、さらに興味が高まりました。また、面接で会った社員たちの雰囲気がとても良く、入社後の働くイメージが具体的に描けたことも大きな決め手になりました。
_QUESTION 01
現在の仕事内容について教えてください。
顧客ニーズと光学性能を両立させる、
最適な機構設計を。
ミラーレスカメラ用交換レンズの機構設計を担当しています。そのミッションは、光学設計担当者が配置したレンズに対して、レンズを支える枠や絞り、フォーカスといった部品を配置し、それらがズームやフォーカス操作で要求通りに動くように設計すること。ユーザーがレンズを手に取った時のファーストインプレッションに直結する、非常に重要な仕事です。
開発プロジェクトごとに設定される機種コンセプトには、さらなる軽量化や小型化などの要件が掲げられています。設計する際、その要件を満たし、かつ光学性能や操作性、耐久性を満たすために、限られたスペース内で部品のバランスを取ることが、設計の難しさであり、やりがいでもあります。設計完成後は試作を行い、検証を重ねながら量産に向けて製品の品質・完成度を向上させていき、最終的な製品が完成します。
私が製品開発において大切にしているのは、商品企画、光学設計、電気電子設計、工程設計などの各担当者と密にやり取りをし、各部署の要望を盛り込みながら、自分の主張も伝え、より良い製品になるよう設計することです。また、試作検証段階では、調達部門や品質部門各担当者とも調整することになるため、自分の担当箇所に遅れが生じないよう、常に開発日程を遵守するよう意識しています。
_QUESTION 02
これまでで最も印象に残っている仕事は?
メイン設計者として挑んだ、タムロン主力モデルの次世代機開発。
初めてメイン設計者として携わった開発プロジェクトが印象に残っています。それまでサブ設計者として開発に取り組み、開発全体の流れを把握していたので、「いよいよメインか」と期待に胸を膨らませました。そんな中で任されたのは、主力モデルである高倍率ズームレンズの次世代機。タムロンは高倍率ズームレンズのパイオニアと言われており、今でも市場で存在感を放っています。そんなタムロンを象徴する主力モデルの次世代機。あまりの責任の重さに戸惑いもありましたが、任せてもらえたことに対する嬉しさと期待に応えたいという思いから設計に打ち込みました。
前身モデルが焦点距離28〜200mmだったのに対し、新モデルは25〜200mm。より広い範囲をカバーできる分、どうしてもサイズ・重量が増してしまいます。それでも「サイズ感はそのままで機能拡充を実現する」というコンセプトを守る必要がありました。いかに限られたスペース内に部品を配置し、かつサイズ・重量アップしないよう設計するか?この難題をクリアすべく、光学設計担当者とやり取りしながら試行錯誤を繰り返し、最終的に商品企画の要件を満たす製品が完成した時の達成感は格別でした。製品が発売される直前の時期は、ユーザーにどう評価されるのか、期待と不安が入り混じっていましたが、この高揚感こそが、モノづくりの醍醐味だと感じています。
_QUESTION 03
「モノづくりの場」としての
タムロンの魅力を教えてください。
意見を交わし合い、
より良い製品を追求できる環境。
まず挙げられるのは、経験豊富な先輩技術者が多く在籍していることです。初めてメイン設計者として臨んだプロジェクトも、そうした先輩たちの助言に支えられてやり遂げることができました。悩んだ時に「ここをこうしたいのですけど、どう思いますか?」と相談すると、皆さんが親身にアドバイスしてくれました。また、設計関係者が全員本社で勤務していることも大きいです。光学設計担当者も近くにいるため、「こんな感じで配置したんですけど…」などとすぐに相談できます。開発プロジェクトの他部署のメンバーともすぐに集まれる距離感なので、お互いに意見をすり合わせ、スムーズに開発を進めることができます。
また、タムロンはカメラ用交換レンズ以外にも幅広い事業を展開しており、さまざまな技術や構造を知ることができる点も魅力です。他事業のモノづくりを見て、「この構造なら小型化できそうだ」「こういうアプローチもあるのか」などと、次の開発へのヒントや、新たな気づきを得ることも多いです。
さらに、「より良い製品を開発するためにこういう形状にしたい、新しい手法を採用したい」などという技術者の提案に対して限界を恐れず挑戦できる環境が整っています。
_QUESTION 04
この先、タムロンでどんな未来を描いていきたいですか?
一人でも多くのお客様に手に取ってもらえる製品を目指して。
メイン設計者としてはまだ一つのプロジェクトしか経験していないので、今後もメイン設計者として多くの機種に携わり、後輩から目標とされる設計者になれるよう、努力を重ねていきたいと思っています。
交換レンズの進化に終わりはありません。ユーザーの要求はより高まってきており、それに応えるため、タムロンの開発も常に進化し続けています。次の開発に向けて、新しい構造や材料の採用などの検討を重ね、より高品質な製品の開発を目指して日々設計に取り組んでいます。
私の使命は、一人でも多くのお客様に手に取ってもらえるような製品を目指して開発に取り組むことです。細部の進化こそが、ユーザーの満足につながり、その積み重ねがブランドの信頼を築いていくと信じています。
ぱっと見ではわずかな変化に見える部分にも、開発段階では多くの試行錯誤があり、それがどんなに大変なことなのかを身をもって経験してきました。しかし、その苦労を乗り越える過程こそが、技術者としての成長につながっていると思います。
